早いもので、気がつけば今年もあとわずか。
今年は世の中的にも様々な出来事がありました。このコラムでも様々な話題を取り上げました。
大局的には、パテントクリフの影響下、外資系新薬メーカーが相次ぎ日本市場に参入。厚生労働省ではiPS細胞の臨床研究が初めて承認されたほか、新しい後発薬普及ロードマップの策定が進みました。さらに、安倍内閣では日本版『NIH』設立の動きが加速…。まさに激動の1年となりました。
各社の競争が熾烈する中、日本の国内企業も様々な施策を講じました。エーザイは経済界で今年注目を集めた『ビッグデータの活用』を精力的に実行。武田薬品工業は、ジェネリック医薬品に本格参入したほか、年末には同社初の外国人社長を起用するなど、大胆な人事に打って出ました。
その一方、MRを取り巻く環境も刻々と変化。MR訪問規制の強化や、eディテーリングの登場等で、より専門性が求められる流れになってきたと言えそうです。
MRの総人口は横ばいながらも女性MRは増加するなど、各社のダイバーシティ制度への取り組みの表れか、MR構成人数にも変化がありました。
MRの採用面では下記のようなトピックスも。
「タバコを吸うMR(医薬情報担当者)は不採用?」喫煙が製薬企業の転職で不利になる時代
他にも、今年は下記のような話題がありましたね。
- 協和発酵キリンのノウリアスト錠と、一酸化窒素を用いた新たなパーキンソン病治療の道
- アルツハイマー薬に見る、新薬の誕生秘話とMR(医薬情報担当者)
- 待望の根治薬へ足がかりか? アトピー性皮膚炎の原因解明へ
- 『アレグラ』ほか第2世代抗ヒスタミン薬による、熾烈な花粉症の戦い
- 新たなC型肝炎治療薬とMR(医薬情報担当者)採用ニーズ
来年、2014年は果たしてこの業界にとって、どのような年になるのでしょうか。
少し早いですが、今年も未来図MRをお読み頂きありがとうございました。
それではみなさん、良いお年を。
(文・栗山 鈴奈)