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アベノミクスの製薬業界への影響と、日本版『NIH』の設立

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[ 2013年10月17日(木) ]
アベノミクスの製薬業界への影響と、日本版『NIH』の設立

2014年版製薬・医薬品業界 最新業界地図

当サイトの製薬・医薬品業界 最新業界地図が2014年版に更新されました。もうご覧になりましたか?

巷では、建設業界や高級外食産業、ビール業界など…一部の業界にアベノミクスの効果が出ていると報じられている中、製薬業界はまだ現時点では「効果アリ」とは言えない状況でした。

もともと癌治療薬やバイオ製剤などで外資系メーカーに推され、貿易赤字化が進む中、追い打ちを掛けるような円安……。

そうした状況の一方で、上記のページでも触れられている通り、安倍晋三内閣になって以降、医療・ライフサイエンス分野が成長戦略の重点に据えられたのは事実。

安倍首相自ら本部長を務める政府の健康医療戦略推進本部は、医療分野における研究開発予算を前年比31%増となる2260億円とし、米国立衛生研究所『NIH』の日本版ともいえる組織を創設しようとしています。

NIHでは、国立研究所としての機能のほか、国家予算を他の研究施設に助成する役割も担います。日本版NIHが実現すれば、今以上に基礎研究の活性化が見込まれますが、本場アメリカの年間予算額は約300億ドル(約3兆円)。研究人口や施設数の差はあるとはいえ、10倍以上の規模の差が、果たしてどのような形で現れるのかは、未知数といえるでしょう。

多額の予算を投入する日本版NIHプロジェクト。官邸主導で行われていることを危惧する声もありますが、国内の医療・製薬業界にとって最も良いかたちのものが実現することを、願ってやみません。ドラッグラグの解消とともに、政府・省庁主導の施策で、ぜひとも業界に追い風をもたらしてほしいものです。

※冒頭で紹介した2014年版 製薬・医薬品業界 最新業界地図には、この他にも、ここ1年の業界全体の動向や総括、売上ランキング等が書かれています。ご興味のある方は、ぜひご覧下さい。

2014年版 製薬・医薬品業界 最新業界地図

 

(文・栗山 鈴奈)

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