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女性がMRをやるのは大変…というのはもう昔の話!? その2

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[ 2011年01月20日(木) ]

前回に引き続き、女性MRのお話です。今回は、製薬企業が行う“女性が安心して長く働ける制度”について、製薬会社別にご紹介します。これからMRを目指す女性も、もし現在MRをされていて職場の待遇に不満がある方も、ぜひ参考にされてください。

日本イーライリリー

管理職を中心に10名以上の女性が活躍。出産後に復職しているワーキングマザーも多数。親会社にあたる米国イーライリリー社は『Working Mother』誌の「育児中の女性が働くのに最も良い会社の一社」に11年連続で選ばれています。

制度としては、『復帰支援プログラム』『産前産後休暇制度』『子の看護休暇制度』などが揃うほか、育児が必要な期間は普段よりも短い勤務時間になる『育児短時間勤務』(子供が小学校3年生まで適用)、結婚などに伴う勤務地の希望を早期に叶える『勤務地希望制度』がポイント。

また、全女性社員で作る『ウィメンズネットワーク』が完備され、出産や育児など、女性特有の悩みを相談することができます。会社が採用してきた制度の中には、ウィメンズネットワークが提案したものも少なくないそう。

ヤンセンファーマ

『育児休暇』『介護休暇』『看護休暇』『生理休暇』などに加え、「ホームヘルパー、ベビーシッター、託児所補助」「育児支援金」などの制度あり。その他、『在宅勤務制度』や『最大9日の長期休暇制度』などの新制度が、社員たちの手によって生み出されています。

制度は作られても活用しにくければ意味がないものですが、現場の全女性MRで組織する『なでしこ』というネットワークが、常にこれら制度の最適化を図っています。社風も男女の区別なく管理職に登用する風土で、家事と両立する女性マネージャーも多数。東京都知事から「女性の働きやすさ」と「家事との両立のしやすさ」を表彰されたことも。

MSD(旧万有製薬および旧シェリングプラウ)

『育児休業制度』『育児短時間勤務制度』に加え、出産や子育てでいったん退職してからも復職できる『再雇用登録制度』など、各自が自分に合った働き方を実現できるよう、結婚や出産、介護などのライフイベントに対応した制度が充実しています。それら制度の甲斐あって、出産後、再びMRとして復帰するワーキングマザーが多いのが特徴的。営業会議や研修時にも託児サポートを受けられるなど、安心して働き続けることができるようです。

中には3人のお子さんを育てながらMRを続けている女性や、退職後3年経っているにも関わらず復職し、上司やかつての同僚から暖かく迎え入れてもらったという女性も。

グラクソ・スミスクライン

グラクソ・スミスクラインでは、「出産後に職場復帰するのは当たり前の流れ」と言う社員がいるほど、女性社員が働きやすさを実感しています。その秘訣は、最長2年間まで取得できる『産休制度』をはじめ、最長で満2才の誕生月の末日まで延長することが可能な『育児休暇』や『時短勤務制度』、『在宅保育サービス割引制度』など、育児を考慮した制度が充実していること。厚労省から子育てサポート企業として認定され「くるみんマーク」を取得しています。

ファイザー

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」大賞3位に清村さんがランクインするだけあって、ファイザーの取り組みは他と一線を画します。育休や産休といった制度に加え、『ワーキングマザーネットワーク』 『ワーキングペアレントフォーラム』『ファミリーデー』『チャイルドケアウェブ』といった育児を支える制度が充実。さらに『女性MR向けキャリア研修』や『復職時トレーニング』といった女性MRならではの研修も完備されています。

加えて全世界で女性活躍推進を加速すべくグローバル女性活躍推進委員会(GWC)を設立。日本国内でも、JWC(日本女性活躍推進委員会)やJWCRG(女性社員のネットワーク)が活動。女性の働きやすい環境を目指しています。

  

女性の活躍に期待を寄せる各社とも、「優秀な人材を流出させたくない」「大切にしたい」という女性に対する期待が制度に表れていますね。さて、女性MRの現状が分かったところで、次回はなぜかつては女性にとってMRという仕事が厳しいものだったのか。その部分をクローズアップしてみたいと思います。

(文・栗山 鈴奈)

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