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MR(医薬情報担当者)の“貢献度”が薬別に数値化。競合分析・自社認知に適したSOLランキングとは…?

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[ 2014年03月06日(木) ]
MR(医薬情報担当者)の“貢献度”が薬別に数値化。競合分析・自社認知に適したSOLランキングとは…?

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3月4日の日刊薬業で、アンテリオの「SOC(Share of Channels)」ランキングが紹介されていました。既にご存知の方には説明不要だと思いますが、SOCは、「医師の記憶に残った医療用医薬品のマインドシェアをチャネル別に調査し、指標化」したもの(日刊薬業3月4日・第13905号より)。

MRやMS、講演会、eマーケティングといった各チャネル別に、ディテーリングによって医師の記憶にどれだけ製品が強く印象づけられたかが、マインドシェア指標という数値によって表されています。

HP(100床以上の病院勤務医)市場で総合トップになったのは、大塚製薬の利尿薬「サムスカ」。日刊薬業の記事でも触れられているように、昨年9月に肝硬変における体液貯留の適応拡大が承認されて以来ずっと上位をキープし続けています。

一方、GP(100床以下の病院勤務医)市場で1位になったのは、武田薬品工業のアジルバ。
2012年1月に承認を得た高血圧症治療薬で、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)として7番目に位置します。臨床試験でこれまでのARBよりも高い降圧効果が示されたこともあってか、HPでも2位にランクインするなど善戦しています。

注目すべきは、GPでは総合のランキングとMR(からのディテーリングに対するマインドシェア)のランキングが5位まで全く同じであったこと。HPでは総合とMRとでかなりの差。これを見ると、いかに大病院よりも100床未満の病院の方が、MRが行ったディテーリングの影響度が高いかがわかります。

ドクターとの面会時間の長短やアポ自体の取りにくさ、医師の裁量権など…考えられる要因はたくさんありますが、このようにMRの影響度そのものが数値化されたものというのは、なかなか貴重なデータではないでしょうか。

この他にも、同じテネリアを販売する田辺製薬と第一三共それぞれの順位、HPとGPでのそもそもの商品ラインナップの違いなど…突き詰めて考えると、いろいろなヒントが隠されていそうなランキングです。他社が注力した商品が実際にどの程度印象づけられたのか、自社商品の客観的な印象はどうなのか…といった競合・自社分析にも、SOLを眺める意義はあるでしょう。SOLは毎月公開されていますから、未見の方は、定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか?

(文・栗山 鈴奈)

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