いよいよ明日9月21日に迫った、iPhone5の発売日。今回も予約開始の段階から、秋葉原の各店舗では長蛇の列ができたそうですね。発表当時、専門家は「新しい革新はなかった」と冷たい反応を見せたそうですが、消費者のレスポンスは熱く、予約開始から24時間で200万台が売れたと言います。
デザインが一新され、液晶が4インチになったり、LTEに対応したり、処理速度とグラフィック性能が2倍に上がったり、Googleマップに変わる新たな地図機能が搭載されたり……。iPhone4が発表されたときのインパクトを彷彿とさせる、変更点の数々。性能が大幅に向上することから、製薬会社でも導入、または既に4や4Sを運用している企業でも機種変更となるのではないかと思います。
そこで気になるのは、キャリアの問題。7月末、SoftBankのプラチナバンドのサービスが開始されたものの、エリア拡大は思うように進んでいないのではないか…という印象もあります。2010年、いち早く2000台ものiPhoneを導入した武田薬品工業ですが、その2年契約の終了を待つことなく、2012年6月をもって解約。auのiPhoneへMNPで切り替えたという報道も飛び出しました。
iPhone5も、SoftBank、auの双方から発売される予定です。
CMで打ち出されている通り、auははじめからプラチナバンド帯が整備され、「都心はもとより、ローカル地方でも繋がりやすい」というイメージがあります。一方のSoftBankは、プラチナバンドサービス開始後、地方から順次エリアを拡大し、東京23区内も2012年9月中には拡充していく予定であるようです（実際に地下鉄の駅間で電波が入るところもちらほら出始めました）。
今後、両社の差はどの程度縮まるのか、どちらの方が満足のいく通信環境になるのかは、現時点では何とも言えません。ただ、iPhone導入の先駆的存在である武田薬品工業のこの「乗り換え」決断は、今までiPhoneを導入していなかった企業に、少なからず影響を与えそうな予感がします。
MRの皆さんも、せっかく支給されるなら、より使い勝手の良い方を選びたいですよね。ちなみに私はメアド変えたくないので、どちらのキャリアのiPhone5を買うか、もう決めています（苦笑）。
（文・栗山 鈴奈）
