1. MR 転職【MR BiZ】HOME>
  2. お役立ちコンテンツ>
  3. コラム『未来図:MR』>
  4. 日系の製薬業界各社の決算短信&業績予想、出そろう

日系の製薬業界各社の決算短信&業績予想、出そろう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2015年11月12日(木) ]

日系の製薬業界各社の決算短信&業績予想、出そろうここ1週間で各社からいっせいに2015年上期の決算短信が発表され、16年通期の業績見通しが発表されました。

詳しい内容はそれぞれの企業のリリースに譲るとして、ここではダイジェストをお伝えします。

※()内は前年比

 

 

武田薬品工業 (国際会計基準)

連結純利益680億円(前期の1457億円赤字から黒字化)、売上高1兆8200億円

「プロブレス」の特許切れと前年同期に不動産売却益を計上した反動により、上期は純利益は543億円(11%減)。但し、米国で「ベルケイド」や「エンティビオ」が好調となったなど上期の進捗率は8割と高く、赤字脱出の予想。

 

アステラス製薬 (国際会計基準)

連結純利益1720億円(27%増)、売上高1兆3840億円(11%増)

前立腺がん治療薬「イクスタンジ」や過活動膀胱治療薬「ベタニス」が好調につき、従来予想よりも純利益・売上高ともに上回る見込みとなった。

 

第一三共 (国際会計基準)

連結純利益750億円(77%減)、売上高9800億円(7%増)

高血圧症治療剤が北米が伸びたことと、いくつかの分野で競合による後発薬の開発が遅れていることで売上は伸びるものの、米国の営業体制見直しが響き、純利益は77%減となる見通し。

 

中外製薬 (国際会計基準)

Core営業利益850億円(前年比10%増)※、売上高4860億円(5.5%増)

※営業利益から開発中の新薬にかかわる無形資産の減損損失など一時的な要因を除いたビジネスベースの利益。国際会計基準導入企業の中でも中外製薬は純利益の代わりにこの項目で業績予想を開示している。上記は平成27年1月1日~平成27年12月31日通期のもの。

 

大日本住友

連結純利益200億円(29%増)、売上高4010億円(8%増)

国内販売が伸び悩むものの、海外市場で抗精神薬「ラツーダ」が想定以上の伸びを見せたことで、純利益の見通しを上方修正へ。

 

塩野義製薬

連結純利益590億円(34%増)、売上高3015億円(10%増)

ヴィーブ社による抗HIV薬の販売が伸び、ロイヤルティ収入が増え、営業利益は55%増の780億円となる見通し。

 

小野薬品工業 (国際会計基準)

連結純利益131億円(1%増)、売上高1445億円(6%増)

予想では11%減の116億円だったが、昨年から国内販売をスタートしたオンコロジー領域の「オプジーボ」が予想以上に伸び、一転増益予想に。ブリストルの海外販売によるロイヤルティ収入も期待される。

 

参天製薬 (国際会計基準)

連結純利益525億円(2.2倍)、売上高1865億円(15%増)。

米メルクから買収した医療用眼科薬を初めとする海外販売が伸びたほか、抗リウマチ薬の事業を売却したことで、上期は純利益前年同期比で4.5倍と好調。

 

 

より詳しい内容は、ぜひ各社のホームページをチェックしてみてくださいね。

(文・須藤 利香子)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このページのトップへ戻る