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新たなC型肝炎治療薬とMR(医薬情報担当者)採用ニーズ

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[ 2013年04月18日(木) ]

C型肝炎の新しい治療薬は…全世界で3%が感染しているとされ、日本国内では患者数約200万人と言われる、C型肝炎。

C型肝炎には、大きく分けてインターフェロン治療が効きにくい1型と、効きやすい2型がありますが、国内の患者の7割以上が、インターフェロン治療の効きにくい1型であると言われています。

1990年代より、インターフェロンと抗ウイルス剤「リバビリン」を併用する治療法が確立され、1型・2型ともに一定の効果を発揮するようになりました。ですが、それでも効果があるのは全体の半数程度。さらに24週~48週と、治療は半年・1年に渡り、鬱や貧血、疲労感などといった副作用も確認されています。

このように、C型肝炎の治療には依然として課題が残されているわけですが、このほど、いくつか大きな動きがあったのでご紹介します。

1つは、ブリストル・マイヤーズが進める、インターフェロンを使わない治療薬「ダクラタスビル(DCV)」と「アスナプレビル(ASV)」。前者はNS5A阻害薬で、後者はプロテアーゼ阻害薬。インターフェロンを用いないため副作用が軽く、経口による服用が可能な上、第II相治験では二剤併用療法の1型治癒率は77%という結果。期待が高まっています。現在は、いずれの薬剤も第III相治験の終盤に入っており、2014年の発売を目指していると言われています。

2つめは、ヤンセンファーマの「シメプレビル」。このほど承認を申請した同薬は、「リバビリン」のようにインターフェロンと併用するタイプではあるものの、投薬の頻度と期間を減少させることで、患者に掛かる負担を減らす向きがあります。

ここ最近は、1~2年ほど遡ると、プロテアーゼ阻害薬として、田辺三菱製薬の扱う「テラプレビル(telaprevir)」やメルクの「ボセプレビル(boceprevir ※日本では未承認)」が世界各地で承認され、従来のペグインターフェロン+リバビリンの併用療法に加える動きもありました。

この他にも、C型肝炎ウイルスがヒトの細胞に侵入する際にEGFRというタンパク質が必要となることから、EGFRを阻害する抗がん剤の応用を進める研究や、ウイルスの細胞への侵入を阻害する新薬の研究が、各々の製薬会社で進められています。

現在はまさに「C型肝炎治療の革命期」とも言われ、続々と各社から新たな治療薬がリリースされていく状況にあります。活発化する市場の中では、当然、MRの求人も多く出てくることが見込まれるでしょう。ご興味のある方は、今のうちから情報収集を行っておくことをお勧めします。

 

(文・須藤 利香子)

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