1. MR 転職【MR BiZ】HOME>
  2. お役立ちコンテンツ>
  3. コラム『未来図:MR』>
  4. 製薬メーカー各社のダイバーシティ成熟度と女性MRが企業を選ぶコツ(後編)

製薬メーカー各社のダイバーシティ成熟度と女性MRが企業を選ぶコツ(後編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2016年01月07日(木) ]

製薬メーカー各社のダイバーシティ成熟度と女性MRが企業を選ぶコツ(後編)前回、日本国内の製薬メーカー各社のダイバーシティ制度の成熟度についてお話ししました。製薬業界はダイバーシティの取り組みが比較的進んでいるものの、まだまだ本質的な部分で課題が残る中、今後結婚・出産を控える女性MRはいかにして転職すべきか。

現在、ダイバーシティに取り組む企業の制度と実績は実に様々です。女性管理職の登用実績に定評がある企業もあれば、バクスターのように在宅勤務を実現した企業、アステラス製薬やMSDなどのように出産退職したMRの再雇用に力を入れる企業もあります。

一言でダイバーシティと言っても、中身は多種多様。本当に合う企業選びを実現するためには、まず転職する際に自分がどういうMRになりたいかをはっきりさせておくことが重要です。例えば「長くMRとして働きたい」という希望は、一見とてもはっきりしているように見えて、実はとても漠然としています。

長く働く上で仕事を大切にしたいのかプライベートを大事にしたいのか、もっと言えば、子どもを産んでも管理職やその上などをバリバリ目指していきたいか、それとも育児と仕事を両立したいのか…。10年先・20年先をある程度見通したヴィジョンを持つことが、最低限必要です。

最低限と言ったのは、どんなにあなた自身が明確なプランを描き、それに合致する企業を見つけたと思っても、長い目で見て本当に良い企業を見つけられるとは限らないからです。なぜなら各企業の取り組みはともに過渡期。時間の経過とともに、制度のあり方や社内の環境・取得のしやすさなどが大きく変容する可能性があるからです。

日本イーライリリーの人事本部長・加納香氏は次のように語ります。

「当社がダイバーシティを促進したい背景には、2つの想いがあります。

1つは多様な社員が活躍する環境を作ることで、企業としての視点・アイディアを増やしたいというもの。もう一つは、女性にも男性同様、末永いキャリアを築いて欲しいという想いです。

多くの家庭で、怪我をした家族や病気の家族に対し、母親や奥さんが『病院に行きなさい』『入院した方が良い』というように、日本社会では、医療に関する意志決定の大半を女性が行っていると言われています。 加えて、当社が販売している薬は、骨粗鬆症薬を初め、女性が対象となるものも多いです。今後、薬のポートフォリオを描いていく中で、はたまた、新しい領域に打って出る中で、未知の領域に企業として踏み出していく際には、やはり今まで以上に女性の視点が大切になると考えています。

また、出産や育児を機にリタイアする女性MRは多いですが、いずれも女性の長い人生・キャリアの中では、ごく一時期のことに過ぎません。ですから、会社としては女性が妊娠・出産・育児を経験しても、その後も長くキャリアを築き、組織を作っていっていただけるようサポートしたい。“女性ならではの新しい視点”を、期待しています」

このように、各企業には、ダイバーシティに取り組む理由・想いというものが、必ず存在します。何のために制度を充実させるのか、女性MRに何を期待しているのか…会社を探すとき、企業側のヴィジョンにまで目を向ければ、今後制度自体が変わったとしても、根本が変わることはありません。

あなた自身の「長く働きたい」想いをより具体的にしておくことと同時に、企業側の「女性に長く働いて欲しい」の裏にある想い・方向性を面接等で確認しておくこと。そうすれば、きっとあなたにピッタリの企業が見つかることでしょう。

(文・栗山 鈴奈)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このページのトップへ戻る