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従業員数削減を進める日系製薬メーカーでMR比率が上昇中。しかし油断はできない状況

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[ 2015年08月06日(木) ]

従業員数削減を進める日系製薬メーカーでMR比率が上昇中。しかし油断はできない状況国内市場が伸び悩む中、日系製薬メーカーでは従業員数が削減される傾向にあります。

日刊薬業2015年7月23日号によれば、2009年~2014年の5年間で、国内製薬メーカーの従業員数は0.9%減少。アステラス製薬や第一三共、エーザイといった大手が早期退職者を募集。中でもエーザイは、アリセプトの特許切れも相まって、20%近い従業員数削減となりました。

こうした流れがある一方で、ここ5年間はMR比率がむしろ高まっている企業が多く見受けられます。実際に、日刊薬業の同記事内での比較では、

 09年度の全従業員数は5万9442人で、うちMRは36.9%を占める2万1927人だった。それが14年度には従業員が736人減少する一方、MR数は44人増えたことで比率は37.4%にやや上昇している。

とあるように、

2009~2014年で日系企業21社の従業員数が736人減少したのに対し、MR数はむしろ44人増。従業員数に占めるMRの値は37.4%が業界平均値(09年時は36.9%)。特にMR比率が高かったのは日本ケミファと持田製薬で、それぞれ50%を越える上昇ぶり。従業員数削減に踏み切っていたアステラスやエーザイも、MR数は維持したため、比率はおよそ40%近くなっています。

ですが、これはあくまで一時的なものと見る方が良いかもしれません。

海外を見ると、アメリカではMR数は削減される傾向に。日本国内でも、近年は接待禁止令が施行されたり、聖マリアンナ医科大病院がMRにかかる経費と医薬品の価格との関連性を取りざたするなど、MRにとって風当たりの強い業況に。

日本製薬医学会が行ったアンケート調査では、2012年~2013年の間に、「メディカル・サイエンス・リエゾン」(MSL)が倍増していることも判明(薬事日報2013年7月25日より)。KOLに向けたより専門的な情報提供に注目が集まる中、各社のMR比率が今後も今の水準のまま維持されるとは、言い切れない状況です。

現に、MR数を平均以下の少数精鋭で運用し、利益を出している企業もあります。日刊薬業の記事では、眼科領域に特化した参天製薬と、売上の半分を支えるがん領域に500名のMRを集中させている、中外製薬です。特に参天製薬はMR比率を22.6%と業界最低値としながらも、2009年以降の5年間で売上を40%伸ばしており、MR1人の生産性は2億6900万円に。

参天製薬の例は、国内のMRとして、ある種ヒントとなりそうです。業界のニーズと企業ごとの強みに着目しながら、これからどの分野でスペシャリストを目指すことがMRとしての価値向上に繋がるか…プランを立てていない人は、今こそ考え始めるのに良いタイミングと言えそうです。

 (文・栗山 鈴奈)

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