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MR向け職務経歴書の書き方

MRの方を対象に、職務経歴書の書き方をご紹介します。

MR向け 職務経歴書を書く上でのポイント

MRの方向けに、職務経歴書の書き方・コツをサンプル付きでお伝えします。

自分自身がどんな経験・知識・スキルの持ち主なのかアピールできる、最も有効なツール。企業はこの職務経歴書を通してあなたの実力を推測し、面接に進めるかどうかを判断します。つまり
「最後まで読んでもらうこと」
「自分を魅力的な人材だと表現すること」

が非常に重要な要素となります。実績を詳細に載せて実力を可視化する、実績が芳しくない場合は他の面で自分をアピールするなど、工夫が必要です。
ここでは、上記のポイントを押さえた職務経歴書を作成するためのコツを項目ごとに説明していきます。

【Check!】

  • A4横書き、パソコン作成が原則。
  • 経験社数や経験領域数にもよるが、枚数は1枚~3枚程度。
  • 職歴詳細の書式は時系列順に職歴を記載する「編年体式」か、直近の職歴から遡っていく「逆編年体式」のどちらかを選択。
  • 日付は、全て元号か西暦のどちらかに統一。
  • 記載には略称を用いない。会社名・部署名には全て正式名称を用いる。(例:×(株)→○株式会社)

各項目のポイント

1.題名・日付・名前

題名
「職務経歴書」と太字で、1枚目の用紙上部中央に明記。
日付
職務経歴書の作成日ではなく、提出日(郵送の際には投函日)を記載。
名前
忘れずに記載しましょう。

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2.職歴概略

あなたの経歴を一目で把握できるよう、簡単な職歴の概要を記載します。「在籍期間」「会社名」「どの部門で、どんな仕事をしてきたのか(MR未経験者の方は、前職の職種と業務内容を明記)この3点をわかりやすくまとめましょう。長さは4行~5行、経験社数が多い方でも7行程度でおさめるよう心がけましょう。

<例>

2008年4月、●●●株式会社に入社。MRとして、大阪事業所にて大学病院や開業医を担当し、疼痛・感染症領域における製品の処方拡大に努めてまいりました。

2011年7月からは■■■株式会社にて、埼玉支店のオンコロジー領域のMRとして▲▲市の病院を担当しています。

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3.職歴詳細

「編年体式」もしくは「逆編年体式」にのっとり、経験社数分書き並べましょう。

【編年体式?逆編年体式?】

職務経歴書の書式には、自分の職歴を時系列順に書いていく「編年体式」と、直近のものからさかのぼって書いていく「逆編年体式」の2種類があります。自分の経歴の中で、1番アピールできる時期が上に来る書式を選びましょう。
一般的に、経験社数が1~2社の方には「編年体式」。経験社数が3社以上の方や、1社目を異業界で経験している方には「逆編年体式」がオススメです。

今回は経験社数が2社のMRを例にとり、編年体式の職歴詳細をサンプルとします。

在籍期間・会社概要

在籍期間、会社名、基本情報(資本金、売上高、従業員数、所在地、事業内容)を明記。読みやすさを考え、図のように会社概要部分を枠線で囲ってみるなど工夫しましょう。(例参照)

<例>

2008年4月 ~ 20011年6月

●●●株式会社(資本金:117億円 売上高:2,228億円 従業員数:4,321人)

所在地
大阪府●●市1-2-3
事業内容
医療用医薬品の製造・販売・輸出入

配属経歴・実績

「期間(いつ)」「部署名(どこで)」「業務内容(どんなことを)」「実績(どれだけ行ってきたのか)」を記載していきます。業務内容には、担当エリア・担当施設、主な訪問診療科や担当領域を詳しく書きましょう。
また、実績は一番のアピールポイントであり、最も注目される項目です。
働きぶりを面接官にイメージさせるため、盛り込むべき要素には以下のようなものがあります。

実績数字
「目標達成率」「対前年比の数字」「シェア」など。
最低限、直近3年分の目標達成率を記載。可能であれば5年分記載すると望ましいです。また、記載した年度以前にも賞を受けたことなどがあれば、受賞歴も記載しておきましょう。
目標達成率があまり振るわない場合は「定められていた目標額と売上額」「シェアのup率」「対前年比の数字」「製品別の達成率」などのうち、評価に繋がる数字があれば併せて書くと良いでしょう。
具体的な経験
「2012年度、エリアで1番の売上を上げた」「毎月最低1件、病院の新規開拓を行った」など、自分の仕事ぶりを効果的に表現できる内容を探して記載しましょう。特に「KOL(Key Opinion Leader)の育成経験」「講演会や研究会の主催経験」「効率の良いスケジューリングの工夫(7件の訪問数を1日でこなしていた、など)」などのエピソードは、MR個人の能力の高さを示すことができるため、ある場合は積極的に盛り込みましょう。

語る要素が多い場合は、「実績」「経験(ポイント)」のようにそれぞれ小見出しをつけると読みやすくなります(例参照)。また、エピソードが長くなる場合は要点だけ書いておき、詳細は自己PR欄に記載すると良いでしょう。

いずれにしても端的でわかりやすい文章を心がけることが大切です。

<例>

2008年4月 ~ 2008年6月 新人研修

新人研修にてビジネスマナー、医薬品知識、OJTによる営業知識、業務知識の習得。

2008年7月 ~ 2011年6月 疼痛・感染症事業部門 大阪事業所に配属。

担当エリア
●●市内
担当施設
開業医5軒、基幹病院3軒(A病院、I病院、O病院)
主な訪問診療科
皮膚科など
担当製品(領域)
K治療薬、M治療薬

<実績内容>

●達成率

2009年度 計画達成率(グロス) 104%(対前年比 130%)
2010年度 計画達成率(グロス) 114%(対前年比 103%)

《主要製品の計画達成率》

2009年度 ▲▲▲▲ 達成率120%(対前年比 114%)
2009年度 ○○○○ 達成率115%(対前年比 95%)

●ポイント

・A病院にてK治療薬の新規採用が決定
・研究会の企画・運営

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4.保有資格

持っている資格・免許を取得年月順に記載。TOEIC・英語検定などの資格も持っていれば記載しておきましょう。記入の目安はTOEICであれば600点以上・英語検定は2級以上です。

基本的には、履歴書に記載したものと揃えましょう。

<例>

・MR認定資格(2007年12月取得)
・普通自動車運転免許(2005年8月取得)
・TOEICテスト 685点(2012年11月取得)

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5.自己PR

最後のアピールポイントです。伝えておきたい自分の強みを端的に述べましょう。
伝わりやすい自己PRとするためには、2通りの方法があります。

1.実績数字と、その成功要因を盛り込む

高い業績を上げている場合、多くを語る必要はありません。実績数字と、その成功要因を簡潔に記載するだけで、充分な自己PRとなるでしょう。

<例>

計画を達成するため、ドクターとの関係性強化に努めています。信頼を得るため、ドクターからの質問には当日中に返答するよう心がけるなど、常に役立つMRであろうと努力してきました。結果、担当する3つの大学病院のドクターと信頼関係を構築し、「○○(製品名)」の売上を、前任担当者比15%増まで拡大させました。2010年入社以来の3年間で年間目標数字は全て達成し、2012年度には年間達成率138%を記録。社員の5%にのみ与えられる「年間成績優秀者」の表彰を頂くことができました。

2.インパクトのあるエピソードを盛り込む

上記のような実績数字を用いたアピールが難しい方は、営業努力が伺えるエピソードを書くと良いでしょう。読み手に働きぶりを想像させる具体的なエピソードを盛り込むことで、説得力のある自己PRを作成できます。

<例>

新規採用を行う際は、ターゲットドクターの選定を行い、チーム間の共通点を探し企画を行いました。大学病院及び基幹病院では、薬剤部長を対象に病院見学やコーチング研修を行い、新規採用の促進をしてまいりました。ドクターなどのグループ化を行い、チームで数字を作っていくことを意識して処方維持・増量に成功しています。

【Point!】

特に取り上げたいアピールポイントが複数ある場合、「活かせるスキル」という別項目を立ててポイントを記載するのも、テクニックのひとつ。箇条書きすることにより、ポイントを読み手の目に留まりやすくする効果が期待できます。どんな経験を経て何のスキルが身についたのか、端的に書くと良いでしょう。

<例>

【活かせるスキル】
・市場調査とターゲティングによる効果的な営業戦略立案
・各種勉強会、研究会などのイベント開催ノウハウとプレゼンテーションスキル
・講演会の主催経験から得た、イベントのディレクションスキル

※職務経歴書の自己PRについて詳しくはこちら(転職Hacks)

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よくある質問

最後に、実際の転職者の方からよく寄せられる質問を集めました。職務経歴書を書く際の参考にご覧ください。

大型新薬の発売を控えている新薬メーカーに転職したいと考えています。
どのような点に注意して職務経歴書を作成すれば良いですか?

Dr.へのアプローチ力が伝わる職務経歴書を作成しましょう。

新薬の開発に明るいメーカーで働くMRの場合、ドクターの信頼をいち早く得るために症例ベースで薬の効用・副作用を詳しくディテーリングする能力が求められます。「既に発売している薬を、より長く使ってもらうため」ではなく「新しい薬への理解度を深めてもらい、使い始めてもらうため」に必要なスキルがあることを、職歴詳細や自己PR部分を通してアピールできると良いでしょう。

これまでとは違う領域に挑戦したい場合、どんな面をアピールすると良いでしょう?

進みたい領域によって変える必要があります。

例えばオンコロジーに進みたい方と、プライマリーケアに進みたい方では、求められるポイントが変わってきます。オンコロジーMRは、症例ベースでDr.にアプローチを行う力が求められますし、プライマリーケアMRであればエリアに働きかける(講演会や研究会の主催等)力が重要視されます。

このように、一番押し出すべきポイントは進みたい領域によって変わります。企業から求められるポイントを押さえた自己PRを作成するよう、心がけましょう。

以上が、職務経歴書を作成する上でのポイントです。
作成する中で「どのエピソードをアピールすべきか」「自分の経歴をより魅力的に伝えるにはどう書けば良いか」などの疑問が生じたときは、一度MRBiZにご相談ください。

※職務経歴書の書き方の詳細(テンプレートつき)はこちら(転職Hacks)

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