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【メソッド17】先生に疑念を持たれないグラフの説明方法は?

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「見栄えがよいグラフばかりで、情報がフェアじゃないんじゃないか?」

情報資材のグラフについて、先生から指摘されたことはありませんか?
先生との面談ではグラフを見せることで、自社品のメリットを強烈に視覚で訴えることができます。しかし非常に有効な手段である反面、先生の不信感を招くこともあります。
グラフ活用の際には、思わぬピットホール(落とし穴)に注意しましょう。

下のグラフを、仮にAとBの薬剤の副作用発現率についてのグラフとします。左と右のグラフの元データは同じです。Aは0.63%、Bは0.79%ですが、縦軸の最小値のとり方次第で視覚上受ける印象がこれだけ違います
また、症例数は15例で有意差もなく、このグラフで薬剤Aと薬剤Bの副作用発生率に言及することはできません。


もろちん、これは極端な例であり、現実にはありえません。
論文から引用したグラフであれば信憑性は高いですが、そうでないものはMRが熱弁をふるっても先生の疑念を招く可能性が高いと考えた方が無難です。

グラフを活用する場合は、縦軸のとり方を明言し、あえて数値を前面に出して伝え自分の解釈を口にしないことです。論文の結語を伝えることは問題ありませんが、私見で優劣を語ってはいけません。ジャッジするのは、常に先生なのです。

もし、グラフの解釈など、情報資材の内容で、先生からお叱りを受けた場合、あなたはどうしていますか?

「もう君の話はウンザリだよ」とか「こんな都合のいいデータは信用できないよ」などの言葉をいただいたら、誰だって落ち込みます。
しかし、逆に考えれば、直接お叱りを受けたということは、先生の不満を把握できたということです。
先生の不満や欲求が、直接MRに発せられることは稀です。
普段、先生は不平や不満を、言葉でなく無言のメッセージとして発信しています。
最も怖いのは、直接のお叱りではなく、先生が忙しい時におかまいなく一方通行のPRを続けた時や、先生の考えを無視した時など、先生の無言のメッセージが読み取れなかった時に発生してしまった結果です。

先生との面談は、細やかな意識が必要な世界です。言葉のやり取りだけではありません。
もし、情報資材の内容でお叱りを受けたら、くよくよしていても始まりません。まずやるべきことは、上司への報告と反省です。次にフォローに取りかかります。ここではスピードが必要で、先生へお詫びに伺うのは3日以内です。1週間後では意味がありません。
状況に応じて上司と同行します。その判断はあなたではなく、上司がすべきです。
ポイントはフォローのスピードと、弁解をしないことです。

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