先生から無理難題を頼まれた経験はありませんか?
先生からの依頼を断るときの対応を考えてみましょう。
まだ親交が深くない先生の依頼であればともかく、日頃お世話になっている先生の依頼をどうしてもお断りせざるをえない場合があります。
この場合は慎重に対応しなくてはなりません。
杓子定規に断ることによって、それまで築き上げた信頼が一気になくなるかもしれません。
このような場合は即答を避けて、まず持ち帰ることです。
難しい依頼を受けたときは、それでなくても舞い上がってしまっているもの。冷静な判断ができにくくなっています。
そして後日どうしてもお断りする場合は、次の2点を意識しましょう。
①できない理由を明確にして後日説明する
②必ず代替案を持っていく
とにかく誠心誠意、礼を尽くすことです。
そして大事なことは「怯えないこと」。
申し訳ないという気持ちは必要ですが、怯えてしまうと中途半端な回答になってしまい、誤解を生む可能性があります。
代替案がない場合もあります。この場合は、代替案を模索したにもかかわらず見つけることができなかったことを伝えます。
誠意をもって対応すれば、必ず先生も理解してくれるものです。
通常の情報提供の範疇でも、先生の依頼にこたえられないこともあります。
どんなに誠意があり機転が利くMRであっても、回答ができない質問は存在します。
データそのものが存在しなかったり、あるいは個人情報保護の観点から開示できない安全性情報もあります。
ベテランMRであれば先生から質問をいただいた際に、回答できるか否か、おおよその見当がつきますが、経験が浅いMRがいきなり、その「見当」を望むことは困難です。
何とか先生のお役に立ちたいという熱意の表れで、安請け合いすると、翌日お詫びに伺うことになってしまいます。
熱意・誠意、そして慎重であることがMRには求められます。
こんな場合は、質問の内容をしっかり考え、データの存在を知っていれば後日持参することを確約し、不明であれば「急いで確認致します」と言うべきです。
さて、慎重に対処したにも関わらず、先生の意に沿えず、結果、叱られてしまった場合は、どうすればいいでしょうか?
こんなときは、くよくよしていても始まりません。
すぐにフォローし、弁解をしないように切り換えましょう。
先生に叱責されると落ち込みます。気持ちが萎えます。しかし、よく考えてみてください。叱責されているということは、まだ相手にされているということです。MRにとって最もつらいのは「叱責されること」ではなく「無視されること」なのですから。
先生がMRを叱責する場合は、そこに「感情」が存在することが多いです。したがって、先生に「ちょっと言い過ぎたかな」とか「感情的になったかな」という思いがわずかながらあるはずです。
先生に叱責されたことがきっかけで、かえって先生と親密になることができた、ということもよくある話です。誠意をもって心から詫びる気持ちがあれば、必ず関係を修復できます。