4つのキャリア

1新薬メーカーMR年収とキャリアを重視

メリット
デメリット
  • 高い給与水準
  • 初任地を指定できる求人も
  • 転勤がある
  • 時間外勤務が必要なことも

「パイプラインが豊富な新薬メーカーに行きたい」「オンコロジーや希少性疾患を担当したい」など、年収アップや仕事のやりがいを求める若手の方を中心に、将来性ある新薬メーカーのMRへ転職したいという方は多くいらっしゃいます。

新薬メーカーのなかには、既婚者の転勤を考慮したり、産休・育休後に復帰しやすい制度を整えている企業もありますし、タイミングがよければ初任地指定が可能な求人が出ている場合もあります。
しかし、現在の新薬メーカーMRの採用は活況とは言えず、焦って転職をするのは失敗のもと。希望が叶う転職を実現するには、希望に合う求人が出てくるのを待つ時間が必要です。

また、結婚・出産後も新薬メーカーでMRとして働きたい方には、医薬の変化がそれほど速くない、専門領域に特化した企業もおすすめです。オンコロジーのように薬の変化が速い領域だと、産休・育休から復帰したときに薬物治療の状況が大きく変わっていて、キャッチアップが大変になるためです。
それに対し、例えば糖尿病(特にインスリン)の領域であればめまぐるしい変化はありませんので、産休・育休後も仕事に復帰しやすいのです。そのため、糖尿病や眼科・点眼薬のほか、皮膚科や循環器領域に特化した企業などは、長くMRとして働きたい女性MRにとって働きやすい環境と言えます。

MR BiZの女性MRキャリアサポートでは、パイプライン情報や担当領域、社内の雰囲気、女性の働きやすさについて等、採用企業の詳細な情報をお伝えすることができます。

2CSOでのコントラクトMR勤務地固定でMRを続ける

メリット
デメリット
  • 勤務地を指定できる
  • 転勤がない働き方を選べる
  • 内勤職に異動しやすい
  • 様々な領域(プロジェクト)を経験できる
  • スペシャリティ領域への挑戦も可能
  • 新薬メーカー勤務と比べ年収は低い
  • 企業やプロジェクト毎に環境が変化する

「働きやすさ」を重視するのであれば、CSOでコントラクトMRとして働くという選択肢もあります。以前は人員補充としての役割が大きかったコントラクトMRですが、近年ではがんや中枢神経系(CNS)といった専門領域を担当したり、MR教育を請け負ったりするなど、専門的かつ幅広い仕事を担うケースが増えています。

国内のMR数は2013年をピークに2014年から減少に転じ、その影響はコントラクトMRにも及んでいます。日本CSO協会の調査によると、2017年の稼働コントラクトMR数は3,515人で、前年から9.5%減少しました。しかしその一方で、CSOを活用するメーカー数は増加を続けており、2017年は116社と前年から13社増え、2010年の16社増に次ぐ高い伸びを記録。コントラクトMRは今後も重要な役割を担うと見られています。

また最近では、CSOのプロジェクト受託方法も、1つのエリアをすべて請け負うエリア受託の形式が増えています。そのため、新薬メーカーMRに囲まれてコントラクトMRが1人で活動、といったことは少なく、仕事もしやすくなりました。

給与など待遇面でメーカーに見劣りする部分もありますが、コントラクトMRの魅力は、勤務地を固定して働くことができる点。新薬メーカーMRのような全国転勤は原則ありません。結婚・出産後も同じ場所に住みたいという女性MRには人気があります。
また、女性が他職種に転職するよりも高収入であることには変わらないため、少しでも収入を維持したい方にはおすすめです。コントラクトMRとして経験と専門性を高め、新薬メーカーMRへと転職をする方もいらっしゃいます。
さらに、内勤職への異動のしやすさもCSOの大きな魅力です。研修担当やマネジメント、管理部門といった、メーカーでは狭き門である内勤職へのキャリアチェンジも、CSOであれば実現しやすくなります。

3臨床開発モニター(CRA)転勤なし、土日祝休みで働く

メリット
デメリット
  • 転勤がない
  • 原則土日祝休み
  • 女性の支援制度が整っている
  • 内勤職へ異動しやすい
  • 給与が下がる場合が多い
  • 地方は求人数が少ない(大都市圏が中心)
  • 出張がある

臨床開発モニター(CRA)は、製薬メーカーやCROに所属し、治験が正しく行われているかのチェックを行う仕事。担当する施設を定期的に訪問し、カルテを見ながら症例を集め、薬の効能や診断内容について医師に確認したり、有害事象に関する質問に答えたりしながら、厚生労働省に提出する症例報告書をまとめます。
担当施設によっては出張が多い場合もありますが、転勤はありませんし、「新薬の開発に貢献している」「医師に頼られると嬉しい」といったやりがいを感じることができる仕事です。

臨床開発モニターの募集は製薬メーカーでも出ることはありますが、不定期であり、応募が殺到する狭き門です。一方、製薬メーカーのなかには治験のモニタリング業務をCROに委託する企業が一般的になっており、CRO業界は今後も拡大していくといわれています。そのため、最近ではCROへの転職を選ぶ方が多くいらっしゃいます。

臨床開発モニターとして働く最大のメリットは転勤がないことです。この点に魅力を感じる女性MRは大変多く、結婚を控えている方などは「多少給料は下がっても、家族一緒に結婚生活を送りたい」とのご希望から、転職されるケースが少なくありません。
また、原則として土日祝日は休みです。土日でも急な対応が必要になる場合はありますが、基本的には出勤しないので、MRに比べてオン/オフははっきりしているといえます。
さらに、女性比率が6~7割と、女性が多い職場なので、女性の支援制度が整っている企業が多いのも特長です。産休はもちろん、育休を最長3年まで取得できる企業や、フレックスタイム制度、時短勤務制度を採用している企業など、大手メーカーにひけをとらない福利厚生を整備している企業も珍しくありません。
また、ライフイベントに合わせて内勤職に異動できる可能性があるのも臨床開発モニターのメリットといえます。子供が小さいあいだだけ内勤スタッフとして仕事ができたり、出産・育児を機にQA・QCやDM、教育担当や人事に異動したりと、長く・無理なく働ける環境が整っている企業が多くあります

CRAと同様にMRの経験を活かしつつ、転勤・土日勤務無く働ける職種として、治験コーディネーター(CRC)があります。CRCは、治験を実施する医療機関から依頼を受け、治験を受ける被験者(患者)や医師がスムーズに治験を行えるようサポートをする役割を担います。仕事内容は、治験のスケジュール管理や資料作成、被験者の方に対する治験内容の説明や心身のケアなど。またCRAや薬剤師など様々な関係者との連絡や調整なども仕事の一つです。
CRCがMR、CRAと大きく異なるのは、患者さんのサポートをする点。医療現場とより密接に関わりながら、仕事をするができます。

SPECIAL PAGE 転勤ナシ、土日休みで落ち着いて働く MRからCRAの転職

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4 DI、パートタイムMR家庭と仕事を両立

メリット
デメリット
  • 定時で帰宅することができる
  • 子育てしながら仕事ができる
  • 求人数が多くない
  • 年収が大幅に低下する

MRを経験され、結婚や出産を機に「家族との時間を優先させたい」という女性MRに近年人気の職種として、DI(ドラッグインフォメーション)があります。

DIとは、コールセンターにて薬に関する問い合わせに対応する仕事です。医療従事者・一般消費者(OTC薬品)・患者からの薬に関する問い合わせの対応をしたり、薬剤に関する情報提供を行います。また、製薬企業の学術担当者としてMRのサポートをしたり、安全性情報管理、資料作成等を行うケースもあります。
DIの大きなメリットは、受付時間が決まっているので、残業がほぼなく帰宅できる点です。「保育園のお迎えがある」などお子さまがいらっしゃる方にとって、働きやすい環境だと言えます。

また、かなり求人は少ないですが、「パートタイムMR」として働くという選択肢もあります。
パートタイムMRとは、正社員というかたちではなく、契約社員やパートとして、出勤頻度や勤務時間を減らしながら、よりフレキシブルにワークライフバランスを図ることができる勤務形態です。すでに一部の企業では導入されており、ごく少数ではありますが、MR BiZでも求人が出る場合があります。

今後を考える際のツールの1つとして、私たちMR BiZにお気軽にご相談ください。
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