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【メソッド5】ドクターとの接し方:先生からの質問への対応

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何とか先生のお役に立ちたいという熱意から、
「わかりました。明日、必ずデータをお持ちします」と安請け合いした結果、
翌日「申し訳ありませんが、データがありませんでした」などと
お詫びに伺うことになった経験・・・ありませんか?

臨床の先生や病院薬剤部・調剤薬局の先生にかかわらず、質問の多くは自社製品に関する内容です。
この質問対応こそがMRの本分であり、MRの能力の差が出るところ

この対応があなた自身の評価につながり、以降の信頼関係構築に大きく影響を及ぼします。

MRが扱っている情報は、人の命に関わる医薬品の情報です。面談中に質問を受けた際にわからないことは「わからない」とはっきり伝え、その後は迅速に誠意を持って調べて回答することが基本です。

例えば、先生からの質問への対応で、
「たぶん~だったと思います」 「おそらく~」 「確か~」 「きっと~」
といった推測や曖昧な記憶での回答は厳禁です。

また、質問への対応力は初動で決まると言われます。一を聞いて十を悟れば先生の期待以上の対応ができ、あなたは信頼されるMRになることができます。

初動で重要となる2つのポイントを紹介します。

質問の真意を確認する

質問の内容を正確に把握することはもちろんですが、なぜこの質問をされたのか、真意も確認してください。

たとえば、「○○○との併用に注意すべき薬剤は何があるのかね?」と聞かれた場合、添付文書に併用禁忌・併用注意とされている薬剤を答えれば、とりあえず回答したことにはなります。

しかし、なぜ他剤との併用についてご質問いただいたのか、その真意を確認すべきです。

競合する他社製品に併用注意とする薬剤が多く、気にされているのかもしれません。もしそうであれば、併用注意の原因となる情報を調べて情報提供すると、より先生のお役に立てるはずです。

即答できない場合は回答期限を設定してもらう

「早急にご返答します」の「早急」は、MRが3日以内と思っていても先生にとっては翌日であるかもしれません。

期限を曖昧にすると、後で信頼を失ってしまうことがあります。回答期限はMRが決めてもよいのですが、「いつまでにお持ちすればよろしいでしょうか」と先生に設定してもらった方が緊急性を確認することができます

質問への回答は迅速さが第一ですが、その場しのぎで回答期限を早く設定し過ぎても、先生が期待するレベルに届かない回答しかできなくなってしまうことがあります。また、何でもかんでも「明日回答します」では自分の行動スケジュールがタイトになり、他の得意先にも影響が及びます。迅速性にひと工夫してみましょう。

■まず回答期限より早く、結論になるメインの文献をお持ちする。

■さらに数日後、「ご質問に関連する文献ですが、お役に立てればと思いお持ちしました」と追加の文献を届ける。

先生には「気が利くMRだなぁ」と評価していただけるでしょう。

 

とは言え、どんなに誠意があり機転が利くMRであっても、回答ができない質問をいただくことがあります。
データそのものが存在しなかったり、あるいは個人情報保護の観点から開示できない安全性情報もあります。
そのような場合は「理由」を明確に伝えることです。

ベテランMRであれば先生から質問をいただいた際に、回答できるか否か、おおよその見当がつくもの。

先生のお役に立ちたいという熱意・誠意は大事ですが、MRには慎重さも必要です。

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