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2016年売上高、ついにファイザーが首位奪還。ところが…

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[ 2017年03月09日(木) ]
Answers newsより

Answers newsより

AnswersNews(アンサーズニュース)でも報じられた通り、外資系大手製薬メーカー各社の2016年の業績がほぼ出そろい、ファイザーが数年ぶりに首位に返り咲くことがわかりました。

かつては世界最大の製薬メーカーとして名を馳せていたファイザー。ですが、2011年に高脂血症薬「リピトール」が特許切れを迎えたあたりから失速。自力成長の道を断念し、買収を繰り返しながら成長の道を模索していました。

しかしながら、たび重なる買収もむなしく、2014年にノバルティスに1位の座を明け渡して以来、2年連続で2位の座に甘んじていました。

2016年の業績で、ノバルティスは3位に後退しました。要因は皮肉にも、かつてのファイザーと同じ主力品の特許切れ。新製品の成長でようやく不振を脱した首位ファイザー、がん領域の製品が堅調で2位に浮上したロシュに対し、ノバルティスは白血病治療薬「グリベック」の特許切れが打撃となりました。

主力製品の特許切れは、製薬企業にとっては宿命です。乾癬治療薬「コセンティクス」や抗がん剤など多くの新製品を積極的に投入してきたにもかかわらず、大きく順位を落とすことになったノバルティス。改めて、製薬企業がトップシェアを取り続けることの難しさが見える結果となりました。

そんな中、勢いづいているのは、新2位のロシュ。2016年に研究開発費を増額し、117億円を超える額を投入しています。売上高こそ1位ファイザー・2位ロシュ・3位ノバルティスという順番でしたが、同年の研究開発費をランキングにしてみると1位ロシュ・2位ノバルティス・3位ファイザーという結果に。

3年ぶりにトップに返り咲いたファイザーですが、安泰と呼ぶにはまだまだほど遠い状況。3位に転落したノバルティス、そして静かに機会をうかがうロシュ…今後も熾烈なトップ争いが繰り広げられそうな予感に満ちています。

 (文・須藤 利香子)

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