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躍進する外資系企業と、ランキングには現れないMR(医薬情報担当者)にとっての可能性

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[ 2012年04月12日(木) ]
躍進する外資系企業

グローバル企業の快進撃が続く…。

新薬創出加算を取得した企業トップ10をご紹介した前回のコラム。改めて外資系企業の強さが露見しました。

4月4日の東洋経済オンラインでも、「勢いを増す外資系製薬会社、日本市場で荒稼ぎ」と題して、外資系企業の躍進ぶりと、各社の新薬創出加算取得を報じています。その記事によると、世界最大手米ファイザーの日本法人の2011年売上高は、前年比19.3%増。日本法人設立以来、初めて5,000億円の大台を突破。新薬創出加算取得企業ランキングで1位だったグラクソ・スミスクラインや、10位のイーライリリーの堅調ぶりも書かれていました。

そのような中、注目が集まるのは、意外にもランキング6位のノバルティス ファーマ。同社は、過去3年間で最も多い新薬有効成分の承認を取得し、今回新薬創出加算の対象となったイクセロンパッチをはじめ、ディオバンやグリベックに続く第三の主力商品となったルセンティス、コディオ、ラジレス、エックスフォージなど、新製品の躍進が相次いでいます。

4月10日の『yakugyo jiho』でも紹介されているように、同社では今後、市場での伸びを加速させるため、MRのディテール方法を変更することが検討されていると言います。新製品ラッシュは、営業現場にとってもキャパシティオーバーを招きます。そのため、今後は一つ一つの製品の特性と医療上の意義をより明確かつ体系立てて説明できるよう、エビデンスと製品知識の提供に注力していくというのが方針のようです。

加えて、人材教育プログラムの変更や、MRの増員も予定。癌領域と開発中の関節リウマチ治療薬を中心に、今後数年で200~300人単位で増員を目指すなど…営業現場の改革が目白押し。売上の20%以上を研究に回し、これまで、『IAL・2009年度企業イメージ調査』で「賞賛される製薬会社」に選ばれたように「新薬創造能力」や「製品の質」で注目されることが多かったノバルティス。

ここへきて、いよいよ、その企業戦略の中核はMRへとシフト。サイエンスベースのMR活動には、磨きが掛かっていくことでしょう。今年度は、同社にとって、豊富な新薬を武器に、目標である市場1位へ向けて大きく踏み出す始まりの年となりそうです。

ノバルティス ファーマは実力主義という印象が強いものの、それはあくまで「年功序列ではない」という意味でのこと。人事部門の方は、MR BiZの取材に対しても、「不可能・不条理な目標は設定しない」と念を押しています。キャリアアップ志向が強い方にとっては、試行錯誤しながら働ける、格好のフィールドかもしれませんね。

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(文・栗山 鈴奈)

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