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今年100年を迎えた、MR(医薬情報担当者)の歴史 その3. これからの日本

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[ 2012年02月16日(木) ]

MR 日本のこれからMRの歴史、第3回目となる今回は、MRの今後についてお話ししたいと思います。

医療用医薬品製造販売業公正取引協議会によって、いよいよ4月から接待禁止令が始まります。ですが、今後、MRがディテーリング重視型中心になっていくと言われるのは、この禁止令だけが理由ではありません。

現在、日本は言わずと知れた高齢化社会の渦中にあります。高齢者一人当たりの医療費支出は、現役世代の4倍前後にのぼるとされ、人口が高齢化すればそれだけ国の医療費支出が増大します。

医療費削減が叫ばれる中、真っ先に矛先が向けられるのは、薬価。薬価は各メーカーとも開発費に加え、人件費等のコストから算出された額ですから、“売上を落とさず人件費を削減すれば”、薬価は引き下げられると考えられるのはごく自然なことです。中でもMRは、全国6万人という人数もさることながら、飲食代や車両代などの諸経費を合計すると、高額なところでは一人当たり年間2000万円にのぼると言われています(もちろんメーカーにより異なります)。

加えて、医学の発展に伴い、業界を牽引する新薬は、より専門的な領域へと転換しつつあります。こうした時代の流れから、2012年現在、MRは、接待を中心としたセールスから、真の意味で医師と患者から必要とされる、“付加価値の高い専門職”へ、自ずとシフトしていくべきなのかもしれません。奇しくもそれはMR誕生から100年後のタイミング。原点回帰として、二宮 昌平に学ぶことは多そうです。

では、これからのタイミングで転職するならば、一体どんなことに気をつけるべきでしょうか。それは、自分に合うディテーリングができる環境を見つけることです。

実際は、ディテーリング重視と言っても、その姿は企業や領域によって様々です。例えば癌領域なら、一人ひとりの症例ベースで追いかけ、どういう薬の組み合わせにするか、考える必要があるでしょう。糖尿病領域なら、血糖値だけでなく合併症などの情報も含めて検討していく必要があります。先日お話を伺ったMRの方は、「患者さんの家族構成やライフスタイルまで把握し、例えばゴルフが好きな患者さんには手に副作用が行かないようにする…など、副作用が出ることが防げない場合には、最低でも生活に支障をきたさないような方法を考えている」といいます。

MR BiZは、各企業の領域ごとに、「どういう動き方をしているか」「何を念頭に置いたディテーリングを行っているか」まで正確に把握しています。詳細なディテーリングスタイルを応募の前の企業選びの段階でお伝えし、プロの目からこれまでの経験がどう活かせるかを一緒に判断して参ります。

その後の、面接のアドバイスや条件交渉等も行いますので、ぜひ、お気軽にご利用下さい。

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(文・須藤 利香子)

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