1. MR 転職【MR BiZ】HOME>
  2. コラム『未来図:MR』>
  3. 武田のアリアド買収は、年頭所感で既に示唆されていた!?

武田のアリアド買収は、年頭所感で既に示唆されていた!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2017年01月12日(木) ]
武田のアリアド買収は、年頭所感で既に示唆されていた!?

武田薬品工業ホームページより

新年明けましておめでとうございます。本年もMRBiZをどうぞよろしくお願い致します。新年早々、早くも日系製薬メーカー各社の動きが活発化しています。

まず9日に武田薬品は、がん領域に強みを持つアメリカのアリアド・ファーマシューティカルズを買収。続く10日には、アステラス製薬がバイオベンチャーUMNファーマと締結していた細胞培養インフルエンザワクチンプログラムに関する共同事業契約の解約を発表。第一三共はアメリカのバイオベンチャー・カイト・ファーマとがん領域の治療薬について包括提携契約を締結。

興味深いのは、3社とも、日刊薬業に掲載された年頭所感で、『時代の変化への対応』について言及していたことです。

アステラス 執行役員営業本部長 田中信朗氏
『各国で進展する医療費抑制策、透明性・公正性の高い活動に対する社会からの要請の高まりなど医療業界を取り巻く環境は急速に進展しています。その中で、私たちアステラスは患者治療への貢献に向けて、環境変化を先取りし、失敗やリスクを恐れず変革に挑戦し続けたいと考えています』

第一三共 専務執行役員 医薬営業本部長 木村悟氏
『医療を取り巻く環境は、諸外国に例を見ない速度での少子・高齢化の進展を背景に、2025年に向けて大きな変化の流れが進んでいます。加速度的に変容していく様々な医療ニーズや社会の流れに対して、柔軟かつ迅速、そして丁寧に対応していくことがますます必要となっていくことが予想されます』

武田薬品工業のあいさつは、さらに具体的に踏み込んだ内容でした。

武田薬品工業 取締役 ジャパンファーマビジネスユニット プレジデント 岩崎真人氏
『研究開発型の製薬企業には、グローバルに展開できる革新的医薬品を提供し続けることが求められています。研究開発体制の抜本的な改革に着手し、オープンイノベーションも活用しながら、世界に通用するイノベーティブな新薬の創出にチャレンジしてまいります。』 (引用は全て2017年1月5日 日刊薬業14582号より)

オープンイノベーション(自社以外の研究リソース活用)がアリアドの買収を指していたかは定かではないものの、「グローバルに展開できる革新的医薬品」「世界に通用するイノベーティブな新薬の創出」など、示唆に富んだ内容だったことがわかります。

薬価改定に関する抜本的な審議が予定されている2017年。おそらく上記3社以外の企業も今後活発な動きを見せ始めるものと思われます。各社の今後の動きを予想できるヒントが隠れていないか…そんな目で年頭あいさつを読み返してみると、新たな発見がありそうです。

 (文・栗山 鈴奈)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
このページのトップへ戻る