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【メソッド4】 ドクターとの接し方:先生への手紙

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多忙をきわめる先生から初めての面談をとりつけるのは、なかなか困難です。

ただ「ご挨拶」とか「新製品のご紹介」という名目では、面談の時間をいただけないことも多々あるのではないでしょうか?

そんなとき、先生に「手紙」を出してみてはいかがでしょう。
ここでは、手書きの効用を考えてみましょう。

手紙の効果

メールは「連絡」や「伝達」のツールとしては便利ですが、相手の心に響くことはありません。なかなかお会いできない先生に「誠意」を伝えたい場合、時として手紙が効果を発揮します。また、新規採用自社主催講演会の出席などの御礼を伝えたい場合(礼状)、メールや口頭よりも手紙を書く方が断然相手に感謝の意が届きます。

手紙を書くことは、ほとんどの若いMRは苦手です。学生時代にはあまり書く機会がなかったはずです。メール文や論文と違い、自分の気持ちを文章に表すことは容易ではありません。しかし、手紙を書く目的はキレイな文章を書くことではなく、自分の素直な気持ちを表すことです。当然のことながら自筆です。ワープロで打ち出した手紙を出すことは、大変失礼です。

たとえ字が汚くても文章が整わなくても、心をこめて書けばよいのです。どこかから例文を持ってくると、必ず見透かされます。

なお、ここでいう手紙はビジネス文書とは違います。ビジネス文書は「連絡」や「伝達」の形式を重んじたもので、簡潔さを追求し、形容詞や修飾語をできるだけ排除することが望ましいとされています。

手紙を書く場合に注意すべきこと

■先生の氏名、医療機関名は絶対に間違えないこと
渡辺の「辺」は3種類あります。斉藤の「斉」は4種類あります。字が違えば別人です。非常に先生を不愉快にさせるので、絶対に犯してはならないミスです。
医療機関名も同じです。大学病院には医学部の「附属」と「付属」があります。思い込みはしないで、必ず確認をしましょう。

■「拝啓」と「謹啓」の違い
「拝啓」で始めるのであれば、「敬具」で結びます。「拝啓」は頭語で「敬具」は結語といいます。
「謹啓」で始めるのであれば、「謹白」で結びます。
製薬企業として先生に宛てる文書は「謹啓~謹白」が一般的です。「謹啓」はつつしんで申し上げます、という意味の頭語です。一般的に、「拝啓~敬具」で十分ですが、「謹啓~謹白」はより丁寧とされています。

■「侍史」とは
「侍史」(じし)は医療業界でしか使われていないようです。意味を知っている方は少ないと思います。「侍史」は脇付または右筆といわれるもので、非常に位が高い方に対して書簡を差し上げる際、直接渡すことを避けて「お付きの人」に宛てる場合に使われていました。
したがって、本来は「侍史」(お付きの人)に「御」をつけて「御侍史」(おんじし)とするのは誤りです。ワープロソフトでも変換されません。ただし、日常化されることで常識は変化するものです。「御侍史」と書いても必ずしも失礼とはいえないところです。

■「ご清祥」と「ご健勝」の使い分け
よく文頭に「謹啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」とありますが、「ご清祥」も「ご健勝」も相手の幸せと繁栄を祝う言葉です。一般的に、文頭では「ご清祥」を使い、「末筆ながらご健勝とご発展を心からお祈り申し上げます」というように「ご健勝」は文末で使う方がスマートです。

■「お喜び」と「お慶び」の使い分け
「お喜び」と「お慶び」の明確な使い分けはありませんが、常用漢字として「慶ぶ」を「よろこぶ」と読む表記がないので、字面から新年や結婚などの祝いごとにかけて使われるようになったと思われます。

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